和らぎの庭 ノースゲートビルディング

空中庭園のある梅田スカイビル方向には視界が開けていて六甲山が借景となっている。うめきた2期開発事業が完了すると六甲山は見えなくなるはずで、現在とは違った庭雰囲気になるだろう。道路を跨いで北隣のグランフロント大坂南館テラスガーデンを見下ろすことができ、或いは10階下の道路を行き交う人や車を眺めることができ、更に飛んでいる飛行機や雲の流れを身近に感じるので異次元の場所に居るような気持にさせられる。幾何学的な庭デザインが周囲の無機質なビルと相性良く、庭木が借景と相まって風を感じさせる。山上のようなビルの屋上にて風を感じさせているので易経「53風山漸(徐々に進む)」を表現している。ゆっくり生長する山上の樹木は、一見、成長が止まっているように見えるが、サルスベリが花を咲かせ、ウメとツバキが実を付け、マツが幹を太くし続けている。デートスポットなので、恋する人たちにゆっくりと変化するこの庭の樹木に習い、正しく落ち着いて交際を前進させ、祝福される結婚に至るべきことを教えている。