三宮フラワーロードの裸婦像(3)

「家族」若い夫婦と幼い息子からなる幸せな家族。整ったものは潰れやすいので、家族団結、神や大自然との対話にて家族を守り続ける姿を見せている。組織を続けるには祈りや、自然の道理に従うことが必要だ。「なほ」足を止め、体をひねり周囲のものを振り払うそぶりをしている。目を大きく開け、興奮した表情をしている。肉付きから子供を持つ既婚女性なので、家庭や家族に大きな困難あり、解決の糸口を見つけられなく、足がすくんでしまい、無意識に体をひねり困難を振り払おうとしていると読める。深い悩みを持った目をしている。意見が合わないこと、思い通りにならない困難にぶち当たり、進むことも退くこともできず、ただただ悩んでいる。悩みごとは簡単には解決できないから悩みが続く。放り出すことができる悩みならば、足を止め、悩み事を考えず、普通の暮らしを続ける。或いは一歩、後退し、悩みを静観し、解決の糸口が掴めるまでほったらかしにする。放り出すことができない悩みならば、自身では解決できないのだから、足を動かし実力者から解決策を教えてもらい解決に当たる。協力者を見つけ出し、協力者と団結し解決に当たるしかないことを見せている。「レダ」妊娠、出産を繰り返す女性を表現している。人は子供を出産する女性により命をつないできた。自らの体を犠牲にし、子供を産む女性は人類の源である。出産シーン像は決して美しくはないが、社会が妊婦を守り、助けるのは当然のことだと訴えている。「MARINA」時計を持ち、魚に乗って水上を移動する女性。時計を見つめ、波に乗り続けている。時が止まることはなく、波が止まることもない。既婚女性は常に時計を見て、繰り返し、繰り返し家事や子育てにいそしんでいる。世の中は女性の真心で回っている。以上、既婚女性の像たちは未婚女性の像と比べ美しいとは言い難いが、社会を維持しているのは母親だと訴えている。